よこと病気と○○と

1人の人間として、ありのままをツラツラと。お布団と社会の間から

私と病気と知らない人

 

「どうせあなた、明日も何もないでしょ」

 

私は何度

あなたのその言葉に傷つけばいいのだろう

 

「学校いきます」なんて強がりで返したって

わかってるよ

 

それが本当で悔しくて何も言い返せなくて

でもそれでも、精一杯、生きていて

 

だけど、たわいないその言葉が

胸の奥に刺さって、黒く汚して濁してゆく

 

言い返したくても

ああどんどん、自信が無くなってゆく

体の力が抜けてゆく

 

そうね

あなたは「明日も仕事」のお決まり必殺技を

持ってるものね

 

それがどれだけ

便利で

幸福で

鋭利な言葉かも知らずに、

あなたは振りかざすものね

 

 

 

働くあなたは立派で、忙しくて、偉くて

 

何もしない私は惨めで、厄介で、怠惰だ

 

 

 

人の心が何1つわからない人は

世の中にうんといて

そういう人達の本当になんでもない言葉が

私たちを追い詰める、

 

追い詰める。

 

 

「明日も仕事」は

いつからそんなに偉い言葉になったんですか

 

 

働くものが偉くて

そうでないものはゴミ屑で

 

とんだ大偏見だね

 

 

 

働くことは立派だよ

普通に生きることは立派だよ

 

だけど当たり前のことに感謝を忘れて

鋭利な刃物のように権力のように

それを振りかざすあなたは

 

愚かだ

 

 

私たちだって精一杯やってんだ

 

歯食いしばって

這いつくばって

泥だらけになって

何度も何度も何度も0からになって

 

それでも、明日を生きてるんだよ

 

 

なにもない?

 

ふざけんな

 

こっちは必死こいて生きてんだ

 

あんたがひょうひょうと扱う明日を

丁寧に1つ1つ、縫い作ろうように生きてんだ

 

 

弱いお前らが悪いって?

 

こんなに満身創痍になってしても

ここまで生き抜いた私たちのどこが弱い?

 

多分、あんただったら、とっくに死んでるよ

 

 

 

なんて

言い返せないからここにぶつけるしかない

 

悔しくて、たまらない。

 

 

私は自分の殻から社会にでて外を見てきたけど

社会にいることが偉いなんて、これっぽっちも思わないよ

 

 

偉いって、なんだろうね

 

働くことは偉いことですか

学校へ行くことは偉いことですか

 

偉い、はさ、頑張った人すべてに与えられる言葉だと、私は思う

 

それなら頑張って生きてるみんな、

偉いと思うよ

 

それを働くものを偉い者として

そうでないものを愚かとする

おかしな国だよ

 

とんだ偏見だ

 

 

 

 

 

「どうせあなた、明日もなにもないんでしょ」

 

 

そういう君はきっと、不眠の辛さなんて

1ミリも知らないんだろうね

 

夜に寝て朝に起きる

朝の新鮮な空気を吸えることがどれだけ幸福かさえ、知らないのだろうね

 

なにもないことが、なにもできないことがどれだけ苦痛で、残酷かを

あなたは知らないんだろうね

 

あなたはなにも知らない

そして知らないままに人を傷つける

 

 

知りませんでした、は、大きな罪だよ

 

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