よこと病気と○○と

1人の人間として、ありのままをツラツラと。お布団と社会の間から

私と病気とあなたへ

 

 

私はまた、自分のことばかりだった。

 

 

復学か、休学か

 

どちらの道を選んだとしても

私達が社会のレールから、もうずいぶん遠くに来てしまっていることには変わりないはずなのに

 

身にあまる自由も

社会と向き合った力も

 

私たちはそれぞれに与えられたものを、うまく使いこなすことができなくて

無い物ねだりばかりだね。

 

悲しみあって、

あなたを少し、羨んだりもして。

 

 

その柔らかな笑顔と

自分を悪者にするのが得意なあなた

 

私はね、思うんだ。

 

休学を選ぶことは決して非ではない

それは「正しい判断」だ。

 

あなたは

復学を決めて、心折れて

挫折しているこんな私を、笑うかい?

惨めだと、情けないと、逃げるなと

そう、責め立てるかい?

 

違うよ

あなたはきっと

またその柔らかな笑顔で

「よお頑張っとるよ」ってイラストを描いてくれるでしょう?

 

世間に負けず飲まれず、自分の意思を貫いた

あなたのその強い判断も

私からしたら「よく頑張ってるよ」

そして、「それでいいんだよ」

 

 

 

わたし

 

夢、なんて、語ってみたけど

そんなの所詮、建前だよ

 

とりあえずの、夢だった

 

夢を持てば何か、変わると思った

 

私なんて社会にいたって

夢なんか遠い遠いところで

雑に宙ぶらりんにぶらさがってるよ

 

 

あのね私はあなたと会った時からずっと、

不思議だったの

 

大学に固執にするあなたが、不思議だった

 

だって私は「もう戻る気なんてない」と

確固たる意思を持っていたから

 

 

 

教師を目指していた時に

大学で「学校は必要かどうか」という議論を

したことがあった。

 

 

いくらエジソンが学校にいかず天才になったからって

大きな目で見れば、やっぱり学校は必要だよ

社会を学ぶ場であり、教育は国にとっても重要なことだ

 

でもね

「学校は必要かどうか」と問われれば

8割が「必要である」と答える世の中で

 

そんな中で、

学校に行きたくても行けない子は

ねえじゃあ、どうやって生きればいい?

 

だから私は

「学校なんて必要じゃないよ」って言う意見を

大切にしたかったんだ

 

それが正か誤かでなく、

そういう意見が世の中に存在していてほしいと心から思った

 

 

だから私はね、教師になろうと思ったんだよ

 

「学校、行かなくてもいいんだよ」

 

そうゆう意見を持った、
教師になりたかったんだよ

 

 

だからね

学校へ無理に戻る必要はないんだよ

 

将来の不安はつきまとう

けど私たちは、レールから離れ

もうずいぶんと、遠くまで来てしまったから。

 

もう今更レールに戻るなんてことは

やっぱり、できないんだよ

それは今の私が、証明してる。

 

 

ねえ、でもね

戻れなくったっていいんだよ

 

真っ当に生きようとしないで

私たちらしい

人生を作っていくしかないんだよ

 

そしてそれを、誇りに思えれば最高だね

普通でない人生を

こんなに喜怒哀楽に満ちた人生は

きっと世界でただ1つだと

 

毎日退屈なルーチンワークの生活よりも

きっと今のあなたが、1番あなたらしいと

 

 

 

ごめんね

あなたのこと、わたし、傷つけたかな

 

ごめんね

 

ごめん、ごめん

 

大好きだよ

 

あなたの笑顔が大好きだよ

あなたの手のぬくもり

頑張らないでと笑ったその顔も

わたしは全部、覚えているよ

 

ごめんが増えるほど

大好きが増えてゆく

 

そんなあなたに会えたこと

私やっぱり、心から誇りに思いたいもの

 

そんな思いを意味のないものにしたくないから

だから私、この人生も誇りにしたいの

 

 

お互いの傷も、痛みも、苦しみも

かする程度にしか分かち合えなくても

 

あなたが苦しいのは、私も苦しい

あなたが悲しいのは、私も悲しい

 

大好きなあなたに笑っていてほしい

 

その気持ちだけは

強く、同じであること

 

私の人生は、捨てたものじゃないということ

あなたが、教えてくれること。

 

 

 

 

私たちは、とても弱く

 

真っ当に生きられない、ただの木偶の坊だ

 

 

でもそれは、社会からみたら、でしょう?

 

 

たった1つの視点から見ただけで

私たちの価値を決めつけないで

 

 

社会には

私たちと同じような気持ちを隠し持ったまま

戦っている人がごまんといる

 

隠しきれず、戦えない自分を攻め立て

命を落とすものがごまんといる

 

 

そんな人たちに

小さな光や、小さな勇気を与えられるのは

間違いなく、私たちの存在だ

 

 

社会で生きてる人にはできないことが

私たちにはできる

 

救える命がある

 

 

私もね、人の命を救ったことがあるよ

 

彼は、ゆってたから

 

『みんな、ゆっていいですよ、「私は人を救ったことがあります」って。

僕、言えますよ。

「僕です、その時救われたのは」』

 

 

そんな彼はまだこの世にいるのか

私にはわからないけれど。

 

私は忘れない、彼を救ったことを。

そして私もまた、彼に救われた1人である事を。

 

そしてあなたに

私は何度も何度も救われた。

 

復学できたのだって

ねえ、あなたと出会えたからだよ。

 

あなたが屋上でギャンギャン泣く私に

贈り物をくれたから

 

会いに来てくれたから

 

交換ノートを書いてくれたから

 

それにどれだけ救われたか

ねえ、ちゃんと、伝わってますか。

 

 

あなたは、人の光になれる人です。

 

だめなんかじゃないよ。

 

あなたにしかできない事が

あなたにしか紡げない言葉が

あなたにしか作り出せない世界が

必ず、あるよ。

 

あと必要なのは

それを信じて続ける、勇気だけ

 

 

あと少し、勇気を出して

レールにしがみつくのは終わりにして

両手を離してサヨナラしよう

 

大丈夫、両手を離したって落ちやしないよ

 

私が何もなかった時

あれほど幸せだったのは、両手を離してしまっていたからだよ

 

大丈夫、一度離したって、また戻りたいとのぞんだなら、時間はかかっても必ず戻れる

そりゃ完璧に、みんなと同じようにはいかないけど

 

それでも今の私のように

一度離したレールにも

また手をかける事ができるから

 

 

これは本当に極論だけどさ

私が将来の不安を思った時は

「その時は死んじゃえばいいや」って

そう考えてたよ笑

 

今、いくら

どんなにレールから外れたとしても

誰もがいつか、土に還る

 

そうして最期は必ず、レールに戻るんだ

それが遅いか早いかの違いは

誰にも決められない事だから

 

その死は逃げでも臆病でもなく

あなたが頑張った何よりの証だから

生きたものを讃える、美しい場所だから

 

 

生きてゆく事、死が待つことは

何より美しいこと、

だから誰にも、奪わなせないで。

 

 

 

「何1つ、臆する事などはないよ」

 

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