よこと病気と○○と

1人の人間として、ありのままをツラツラと。お布団と社会の間から

私と病気と発作

 

寝ようと目を閉じると

 

不安ばかりが頭をよぎる時がある

 

それは未来とか恋とかお金とか

そういう類いの不安じゃなくて

ただひたすらに

発作を起こすという不安

 

やりたい事はたくさんあれど

その一つ一つをやっている自分を想像するたび

 

発作を起こし

そして社会からまた退けられる図ばかりが

浮かんではこびりつく

 

 

予期不安

 

 

でもそれに負けては

何もできない何も変わらない

だから怖くても動くしかない

わかっている

 

でも、怖い

 

一度怖いと思ったその思考は

そのまま止まることなく

頭の中を真っ黒に染め上げ

 

薬に、手が伸びる

 

 

「どうしてこうなった」

 

もうずいぶんおぼろげだが

昔の私は、そんなことばかり綴っていたように思う

 

何度も心の中で、その言葉を繰り返していた気がする

 

 

どうしてこうなった

どうしてこうなった

どうしてこうなった

 

どう、して

 

 

それは唱えるたびに

心がきしんでゆく不思議な魔法であった

 

しかし唱えずにはいられない

それは涙と同じ分溢れ出してきた

 

いくら問えど答えはなく

ただひたすらに、無が眼下に広がっていた

 

静かな夜には
肯定など始めたら一寸も無く
ただ否定だけが煩いくらいに響き

 

もはや痛みも辛さも無く

ただ、痛みが

悲しみと一緒に、私を笑っていた

 

 

そうして1度失われた「普通」は

「異常」として私の首を締め上げた

 

それはそれはきつく、かたく。

 

そのうちに時間がじっくりかけて

「異常」を「普通」に変えた

 

もう今の私は

どうしてこうなった、なんて

眠れない夜に問うこともない

 

問うてもどうしよもない

それは本当に誰も悪くなかったのだ

 

嘆いても足掻いてもしかたない

ここが、私が戦う場所だから

私が生きる世界なのだから

 

 

不安に飲まれそうになる夜には

思い出す

 

戦いたくても戦えなかった日々を

 

やりたいことはなんだってできる

行きたいところへはどこへだって行ける

 

そう高らかにうたったけれど、

そこへ行く足を

それをする術を持たなかった私は

きっと最高に不自由だった

 

ひたすらにお布団にくるまってた

あんな日々はもう、ごめんだから

 

 

怖くても

挑めるという幸せを

 

その足を、術を持っている私は

きっと全然どん底なんかじゃないから

 

不安に飲まれそうになった夜には

ついこないだのように思い出す

 

誰もいない海辺で

ひとり、砂浜に立っていたあの頃を

 

 

 

発作がなんだ

お前にビクビク怯えて

掴みたい手も掴めずに

大切なものを失うくらいなら

 

呼吸のできない何十分も

耐えてみせようじゃないか

 

私はあんたなんかに負けない

絶対に

私には、幸せになる権利がある

 

頑張って生きてるやつにはみんな、絶対ある

 

いざ発作がきたって

心の中で

うはーwwwwしぬぅうwwwww

って笑い飛ばしてやればいい

 

逃れられないものに怯えて

うずくまってるのは

とても、愚かだ

 

大丈夫、あんたは強いよ

 

ここまでこれたんだから、大丈夫

 

発作に怯えて死ぬ人生より

発作にうろたえながら

うひーうひー言って

生きてる私の方がよっぽど私らしい

 

怖くてどうしよもなくなったら

全部投げ出して逃げればいい

いくら社会にゴミクズ扱いされたって

気にすることなんてない

あんたはちゃんと自分の罪もわかってるから

また0から始めたらいい

 

大丈夫、弱さを受け止めてくれる人も

背中を押してくれる人も

君にはもう、たくさんいるだろう

 

大丈夫、だから安心して

戦っておいで

 

発作に負けるな

自分の世界は、自分で作るんだ

 

 世界は君の思うようにできている

そしてそれは、

 

君の知るきっと何百倍も、広大だ

 

 

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