よこと病気と○○と

1人の人間として、ありのままをツラツラと。お布団と社会の間から

私と病気と惨めな人

 

新しい場所へすすむのは

年を重ねるごとに怖くなるものです

 

 

大学のパンフレットが、手元に揃って

紅茶をすすりながらそれを一枚ずつ

丁寧に、丁寧にめくっていく。

 

既視感のある「願書」の文字に

なぜか視界が霞んでゆく

 

めくるページの履修事項

心躍る反面、どんどん視界が霞んでゆくのは

どうしてだろう。

 

パンフレットを閉じ、

ぬるくなってしまった紅茶をすする。

 

 

後悔なんて、少しもしていなかった。

誰からも反対されたわけではなかった。

 

私が決めた道だった。

 

大学に戻ることも

大学を中退することも

通信に編入することも

 

それでも新しい選択を迫られた時

私はひとりぽっちだ。

批判の目ばかりが気になって

新しい場所はまた0から、1人からのスタートだ

 

怖さと、寂しさと

そして消えない不甲斐なさで、涙が溢れた。

 

どうして胸を張れないんだろう

笑って堂々としていたいのに

自分の人生を恥だなんて思いたくないのに

 

「自分だけ脱落した弱さ」は

きっといつまでも呪いのように私の中に

あるのだと思う。

 

だけどその呪いこそが

私が一生、忘れてはいけないことだ。

戦い続けていかなければいけないことだ。

 

例えば君が成功して

周りがいくら君を認めて許したって

君は君を、許してはいけないよ

 

その呪いは

君がこの先進む時のバネになる

 

その呪いは

君がこの先進む時の安全装置になる

 

その呪いは

君がこの先進む時の人に寄り添う温もりになる

 

呪いとすごく日々はときどきすごく君を苦しめるね

毒をもって生きるようだね

 

だけど頑張って、毒を飲み込んで

君はそいつと向き合うだけの免疫をもってるはず

それがいずれ君の、強さになる

 

 

 

私はすっかり冷え切った紅茶を飲み干して

またパンフレットを少しめくる

 

大学を変えると決めた時、

父に話した

私が社会で受けた「冷たい視線」

 

私の半年の空白は

社会では負のステータスであること

 

父は

納得いかないと言ったような、怪訝な表情をしていた。

 

私の不幸は、彼の屈辱だ

 

だから彼は理解したがらない

あたしがいくら社会で受けた仕打ちを話しても

それを認めようとしない

「そんなはずないだろう」と信じてはくれない

 

それは

彼の弱さであり、私への多大なる期待と愛だ

 

だから私はあまり親に弱音を吐きたくない

誰だって自分の我が子が痛い目にあってるなんて知りたくない

 

いじめを親に相談できないという問題が

少しだけ頭をかすめた気がした。

 

 

パンフレットを一通り読み終えて

少しだけTwitterを開く

 

彼女の声が蘇る

私を慕ってくれる人の声

「ごめんね、私そんな大した人間じゃないよ」

 

呪いは私を戒める

 

私はみんなのようには生きれない

弱い弱い生物なんです。

 

たとえばさ

社会でみんなは「嫌な人とも付き合っていく」

そんな我慢を覚えるんだろうね

 

でも私は、それができないよ

それだけのキャパが、私にはない。

「私の事が嫌いな人は、私の世界に要らない人」

そんな風に、生きている。

ずるい生きたかを、しているよ。

 

社会で我慢を学ぶことがどれだけ大切なことかは、この罪悪感が、呪いが、痛いほど教えてくれてる。

私が1番よく、わかってる。

 

でもね、やっぱり私にはそれができないんだ。

できないんだよ。

 

みんなと同じように

前習えして

レールに乗って

そんな風には、生きられないんだ。

 

あたしは、惨めな人間です。

 

 

 

それでも

私が1つ、誇れることがあるとすれば

 

それは

ここまでま生き抜いた力だろう。

 

レールの上は多くのしがらみがあるけれど

それでもみんなレールを歩くのは

そこが安全だと知っているからなんです。

 

レールを外れた荒野には

常に死の危機がそこらじゅうにあって

私はそれらを1つ1つくぐり抜け

ここまで、生を全うしました。

 

 

それは、周りに恵まれたからできたことです。

 

光が亡くなった時

なんの音も聞こえなくなった時

匂いや温度、色彩を失った時

 

それらを1から教えてくれる人がいました。

 

生き抜いた力、恵まれた環境

そして私の中に募る呪い

 

それは誰にも負けない、私の誇りです。

 

 

 

私はまた、新しい場所へ進もうとしています

 

先日、進めずにしゃがんでいたら

どこかのおっさんが言ってきました

 

「まだ21だろう?やりたいことやっとけ。

まだ若いから、いくらでもやり直しきくから

大丈夫だ大丈夫だ」

 

 

どうやら歳を重ねるごとに

新しい場所へすすむのは怖くなるようで

 

幸い私はまだ21で

きっとどこへ進むこともできる

若さが武器ならば

私はその武器を正しく使いたい

 

 

なにを失くしたの?

 

なにも失くしてないよ。

 

涙は枯れる理由を知っててそこにいるさ。

 

 

今日は仕事納め

皆さんお疲れ様です。

良い年の瀬を。

 

 

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photo by kei

 

去年の今頃

死んでた頃の私の記事

http://yoco-0531.hatenablog.jp/entry/2015/12/31/215914