よこと病気と○○と

1人の人間として、ありのままをツラツラと。お布団と社会の間から

私と病気と踏み出した君へ

 

大きな一歩を踏み出した君へ

 

「自分が病気であることを、異常であることを認めるのが怖くて、病院へ行けません」

 

そう言ってきたのはもう一年くらい前のことでしょうか。

それからしばらく時間が経って、

その間君は、どんな日々を過ごしていたのでしょうか。普通を、振る舞い続けていたのでしょうか。

 

上からに聞こえてくるかもしれないけど

それでも言わずにはいられません。

 

「よく頑張ったね、もう大丈夫だよ」

 

とりあえず君をもう理不尽な理由で

貶してくるようなやつはいない。

君にはその正当性を主張する権利がある。

いくら周りに冷たい視線、無慈悲な言葉をあびせられたって、君は間違ってないよ。

 

「逃げたと思って進んだ先は、また新たな戦いの舞台だった」

そんな言葉を少し前に聞いて、なるほどなあと思った。君の恐怖の正体の1つはきっとこれだと思うんだ。

 

正直その言葉は、残念ながら嘘じゃない。

そこからまた新たな戦いになる。

 

それでも、今までと決定的に違うよ。

 

今まで、きっと一人で頑張ってきたのでしょう。でもこれからは、共に戦う仲間です。

 

今まで、負のレッテルだったそれは

これからはあなたの武器になるだろう。

唯一無二の武器になる。

 

そして決定的な違いは

君がその足で、自分の意思で病院へ行ったこと。

もうその時点で君は1つ、強くなっている。

 

 

向き合う覚悟を決めるのも

自分で道を選択したことも

それ自体がもうこの上なく、尊いことです。

よく選択したね、よく選んだね。

 

自分と向き合うことを始めた君は、この先も
絶対に大丈夫です。

 

真面目で、きっと今まで自分に厳しく生きてきた君。甘えは許されないと強かに生きてきたのでしょう。

 

それでもこれからは、言い訳していいんだよ。

存分に甘やかしてあげてね。

君が君の1番の味方でいてあげてね。

 

今はまだ多くの情報に混乱してしまうと思います。薬もたくさん出されたのかな。

 

まずは、快適な習慣を作ってください。

今まで通りに生きようとしないで、

今の君が1番ましでいられる環境を作ってください。

少しずつ、楽な生活を見つけて

ひとつずつ、くすりをのんで

 

あのね、治らなくてもええよ。

そのままでもええよ。

そりゃもちろんできるなら、完璧に治してまた元のように生活できるのが1番だし

それが無理なわけではない。

 

だけど「治さなきゃ」っていう焦燥感を抱く必要は全くないからね。

 

君が大きな一歩を踏み出したこと。

 

もう君に向けられる

無慈悲な「がんばれ」はどこからも聞こえてこないから、大丈夫。

 

大きな目でみれば

人生は予期せずに戦いの舞台に投げ込まれることばかりです。望んでないのに戦わされることばかりです。

 

でも君が今踏み出したその戦場には

勝ち負けはありません。

ルールはひとつ

曲がらず捻くれずまっすぐに

ただ「生きる」こと

 

そうしてどうか君の生きる背中が

いつか誰かの明日を照らす一筋の光に

なりますように。

 

精一杯のエールを、あなたに。

 

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photo by maeka