よこと病気と○○と

1人の人間として、ありのままをツラツラと。お布団と社会の間から

私と病気と一枚の受容

 

通信大学の夏期スクーリングに向かう

山手線、2番ホーム、8号車の優先席で

 

はじめて、ヘルプマークを見つけてもらい

席を譲ってもらいました。

 

立ち上がったのは50代ほどのスーツの男性

キャリーケースを持ち優先席の壁側、入り口付近に立っていた私に

ちょんちょん、と手さげカバン叩き

「どうぞ」と一言、笑顔とともに私に

席を譲ってくださいました。

 

本当に、思わず涙が出そうになった。

 

 

「たった1枚の受容」

 

ヘルプマークを身につけ、初めて思いやりを分けてもらった時、そう思いました。

 

私はこの一枚をつけているだけだから、

彼は私の何が悪いかなんて

何もわからないはずなのに、

さらに言えば、これが本当かどうかもわからないはずなのに。

 

この一枚を彼は無条件に信じ、受容し、

手助けを、思いやりをくれました。

 

たった一枚。

 

それでもその行為一つで、

 

まるで私のこと、病のこと、

そして今までの傷、未来への歩みさえ

「よくやったね」

「頑張れ」

そう、言ってくれてるようで。

 

病や障害と戦う人たちに、

他人ができることはとても少なく見える世界だけれど、

こんなにもそっと背中を押して、

生きることさえも肯定してくれているような、

そんな思いをさせてあげられる方法があって、

 

それは、たった一枚の受容でした。

 

人は人を救えないと言うけれど、

私は確実に、救われました。

 

スーツの彼、この言葉は届くかわからないけれど、嬉しかったです、本当に。

 

ありがとう。

 

 

それでもやっぱり、

私がヘルプマークをつけて乗車するのは

これで6回目くらいだったけれど、

今まではみんな見ても見ないふりや、

気づかない方が多かったのも事実です。

 

けして傲慢になるつもりはないけれど、

やっぱりもう少し浸透するのには時間が

かかるんだなあと思いました。

 

今日はこのへんで

 

 

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