よこと病気と○○と

1人の人間として、ありのままをツラツラと。お布団と社会の間から

私と病気と自撮り

「お布団と社会の間から」

 

病を発症し、ベットの上でただひたすら二酸化炭素を生成する機械となった時にかがげた

スローガンが、それでした。

 

その時私は間違いなく

お布団側から、言葉を綴っていたように思います。

 

現在、無事就職活動を一旦終え

ゲーム業界に広報としてインターン中の私です。

確実に、「社会の側」にいる私です。

 

正直にいうと、

インターンに伴う体の不調はつきません笑

まず、胃腸に来ました。

先日は緊張で一睡もできない状態で

10-19時のロング出勤でした。

なんてカッコ悪い完徹自慢!笑

 

それでもなんとか、今

社会の側から、言葉を綴っています。

 

もしかしたらこのブログを始めてから

社会側から言葉を綴るのは初めてかもしれません。

 

今朝、久しぶりにオフィス用でないメイクをしました。

レンガのような赤色のマットのアイシャドウ

それに朽ちかけの薔薇のような色の口紅

 

そして久しぶりに、自撮りをしました。

 

自分に向けてシャッターを切ったのは

とても久しぶりでした。

 

撮った写真の中には

なりたかった大人の女性に近づいている

私がいました。

 

私は、自撮りは「向かい合う事」の一つのように思います。

心や体の調子と向き合うのと同じように、

自分の容姿と向き合う。

 

別にそこに映る私が

世間一般でいうような可愛いじゃなくてもいい

男性の容姿が写っていたって構わない。

 

自分が目指す、なりたい自分に近づけているか

 

そういう意味で容姿と向き合うために

自撮りはとても大切だと思います。

 

しかし、社会に出た私は

そんな習慣もすっかり忘れていました。

自撮りをしたのは本当に久しぶり。

 

よく、社会の皆さんは私に言います。

「疲れてるのかもね」

 

その影に隠れている本当の理由を

「疲れ」という便利な言葉で

ぐるりと覆い隠すのが得意です。

 

そうして社会は、向き合う事を私たちから奪います。

 

 

インターン先でよく、

打ち合わせ先の方や、同じインターンの方に

「しっかりしてるね」と言っていただける事か増えました。

 

誰がそんな私を育てたのだろうと考えた時

それは紛れもなく

全てときちんと向かい合い続けてきた

過去のお布団の私だったように思います。

 

普通に大学生をしていた時には

とてもしてこなかった「向かい合う」という経験を、私は病の中で

お布団の中でひたすらしていたのだと気付きました。

 

今もきっと、日本中、世界中のどこかで

お布団の中で必死に戦っている人たちが

たくさんいると思います。

 

あの頃の私のように、

涙などとうに枯れ果て

助けを求めたって誰にも届かない場所で

ひとり

つらく

もう

いっそ

そんな今を、過ごしている人が。

 

私はそんな人たちに

大丈夫!いつか私みたいになれるよ!

なんて、言うつもりは

これっぽっちもありません。

 

みんながみんな、同じように

進んでいけるとは限らないと思います。

 

実際に私だって、いつまたダメになるかわからないです。

夜もろくに眠れなくて、全然まともに社会人なんてやれそうにないです。

 

それでも、お布団の中で戦い続ける君へ。

 

冷たい誰かが言うでしょう。

「なにをしてるんだ」と。

そうして追い討ちのように言うでしょう。

「何にもしていないね」と。

 

そんな事、全っ然ないよ。

全然、ない。

 

君は今

自分という最大の相手に真っ向から向き合って

必死に戦っている。

それは普通の人にはできない事だ。

お布団という、逃げられることの許されない

小さなフィールド。

残機だってもう残り1。

そんな極限の中で君は、戦っている。

 

なにもしてなくなんてない。

 

流行りの歌がよく歌うでしょう

「最大の敵は自分」だと

 

そんなラスボス相手に

君はスウェット一枚の防具で挑み、

唯一与えられた武器は使い方もまだよくわからない病気なんていう名前をしている。

 

チュートリアルもろくになく

ポンっと投げ出されたその世界で。

 

なにもしてなくなんてないよ。

 

立派に戦ってる。

ボロボロになりながら、たくさんたくさん血を流しながら。

それでも「逃げる」の選択肢をえらばず

必死に食らいついている。

 

 

これがいつか

私がまたお布団側に戻ってしまった時

見返して、

負けないようにいられるおまじないになりますように。

 

今日はこのへんで。

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