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よこと病気と○○と

1人の人間として、ありのままをツラツラと。お布団と社会の間から

私と病気と「頑張らなきゃ」

 

 

私は、やなやつだ

 

 

 

あの子の穏やかで、丁寧な日々が

羨ましくて、仕方ない

 

 

私は、知っている

  

その穏やかに見える日々は

タテマエとホンネが混じったものであることも

決してあの子が望んだ生活ではないことも

 

私は知ってるのに、

羨ましくて、仕方がない

 

 

私はやなやつだ

 

気づかされたのは、彼女の言葉だった

 

 

 

ただ、何もない、という贅沢

 

 

 

何もないという贅沢

 

 

私はひっそりと

何も無かった時のことを、思い出した

 

そうだね

あの時の私は、とても贅沢だった

今の私は心からそう思えるよ

 

贅沢だった。

 

 

だけど、大事なのはそれだけでなくて

 

多分この言葉を何もなかった時の私がみたら

複雑な気持ちになったと思う

 

きっと

 

「確かに、贅沢だね」と心から笑って

 

「じゃあ、交換してみる?」と

悲しく笑ったんじゃないかと、思うんだ

 

 

私は、やなやつだ

 

 

痛みも苦しみも悲しみも

それがどれだけの妥協の上に成り立っているかという

事も、知っていたはずなのに、

 

羨ましくて仕方ない私は

 

今までにないほど、やなやつだ

 

 

 

いま、私の手からは
身に余った自由がほろほろと溢れ落ちて
それが植物の棘みたいに
凍てつく氷みたいに
私を、責め立てる。

 

それが私をどんどんやなやつにしていく

 

 

 

 

何もなくないんだ

 

何でもあるんだ

 

 

 

好きな場所へ行ける力も

働ける力も

学校へ行ける力も

ご飯を美味しく食べる力も

眠る力も

 

 

わたしは、持っている。

 

 

それでも、

それに見合うだけの心の力を

私は、持っていなくて。

 

 

限りない人体の力が、

お金の力が、

自由の力が、

 

私をぎゅっと強く、縛り上げる

 

 

「どうしてやれるのに、やらないんだ」

 

そう、何かがずっと私を、責め立てる

 

 

「行ける時に行けばいいよ」とゆった

親の言葉も

 

「行きたい時に行けばいいよ」と言って欲しかった、

私の気持ちも

 

 

何もなかったら、

私はきっとこんなに苦しくない

できないんだから、しなくていいんだから

 

 

 ねぇきっと

 

何もないは、最大の贅沢で、不自由で

 

何でもあるは、最大の自由で、強制だ

 

 

 

 

もうこれ以上

私は、やなやつになりたくないのに

 

 

 あの子がずるい

 

ずるいずるいずるいずるいずるいずるい

 

 

でも、知ってる

あの子は頑張ってる

 

頑張ってる、頑張ってる、頑張ってる、

分かってる

 

分かってる。

 

 

 

 

もうこれ以上、やなやつになりたくないのに

 

 

 

止められない

 

 

病院の間

散々、

散々あたしからあれだけ奪っておいて

それでもって治ったら

ケロッと手のひら返すんですか

もう大丈夫だろってそうやって当たり前を
押し付けるんですか

 

 

不自由に苦しめられて

幾度となくどん底に落とされて

そうかと思えば

今度は自由に苦しめられる

生きるを勝手に強要されて

頑張っていないを決めつけられて

 

 

涙が、終わらない

 

 

 

 

知ってるよ。

 

誰かがそんな事を、私に言ったわけじゃないの

誰もそんな風に私を責めたりしてない

押し付けたりしてない

 

 

簡単なことだよ 

 

「頑張ったね」を、言われなくなったの

 

 

ばかだな、ばかだね。

 

 

でも私も頑張ってると、胸を張って

言えなくなってしまったよ。

 

当たり前だもんね

世の中に出てしまえば

 

働くこと、学校へ行くこと、電車に乗ること

食べること、眠ること

 

当たり前だもんね

 

そりゃ頑張ってるって言われなくて当然だし

当たり前のことさえまともにできない私は

頑張れてないよ

 

 

 

「そんな所でなにしてるの?」

 

もう言い訳は、見つからない

療養中ですは、通じない

 

 

みんなの目が、怖い

どう思われてる

どう見られてる

 

私は頑張れてる?

頑張れてない

 

何をしたら頑張ってる証になる?

 

 

頑張らなきゃ

頑張らなきゃ

頑張らなきゃ

 

黒くくすんだなにかがじわりじわりと

足元から私を覆ってゆく

 

 

頑張ったね、も

頑張らなくていいよ、も

もう、聞こえない

 

 

落ちる、とは、なにか違う感覚

 

ただひたすらに自分が嫌いになって

ただひたすらに価値がわからなくなっていく

 

ただこのままではまずいという感覚だけが

じんわり私を、焦らせる

 

 

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