よこと病気と○○と

1人の人間として、ありのままをツラツラと。お布団と社会の間から

私と病気とどん底

 

多分、どん底にいた

 

 

大事なものを奪われ

体は悲鳴をあげ

全神経が、砕け散るような

 

久しぶりに、あの感覚だった

 

体がどんどん黒くどろっとしたものに飲まれ

目を閉じれば涙が溢れた

 

光だと信じて手を伸ばしたものは

一瞬で消える

 

 

「なにもない」

 

 

誰の言葉も届かない

LINEもDMも見ても心に届かない

 

拭いきれない悲しみと

受け続けるしかない痛みを

耐え続けるしかなくて

 

そうしてもうだめだと、

体が倒れたまま、動かなくなる。

 

動かなくなった、その先は、

 

 

 

恐れていたことだった。

 

抜けたはずのトンネルが

超えたはずの壁が

這い上がったはずの深い穴が

 

また目の前に、立ちはだかった

 

「波」

 

人の人生は波の中にある

日々、時々、小さな波は常にある

しかし今を例えるなら、大きな波

人生の起点にもなるほどの大波が来てしまった

  

長い年月かけながら

血汗流しながら

ようやく、やっと超えたマイナスの波が

 

プラスになった瞬間

急激に、落ちる

 

落ちる

 

やっとの思いで奪い返した 

日常を

普通を

当たり前を

 

根こそぎ、奪われ返される

  

絶望、だと思う

  

ああ、もう立てない

ああ、もう頑張れない

 

もう

 

もう、どうでもいいか

 

 

ごめんなさい

私はあの時一瞬でも、諦めた

 

救いたいと言ったあの言葉さえも

私は、諦めた

 

抜けても抜けきれないそのトンネルに

 

超えても立ちはだかるその壁に

 

這い上がっても突き落とされる、その穴に

 

 

私は、負けた。

 

 

 

正直

プラスの波の上にいた時

私は、言葉を紡ぐのが怖かった

 

「お前に何がわかるんだ」と

言われてしまうのが、怖かった。

 

でもマイナスに落ちた今

そんな恐怖は消え去った

それはきっと、ここが最終地点だから

 

最終地点にいること

 

それは何を嘆いても、

それを誰も否定できないということ

 

自分の痛みは、

自分しか分かってあげれないのだから

 

あなたが「違う」と言えば、

それは「違う」のだから

 

そしてここは最終地点

もう失くすものなど、なにもない

 

後にあるのは「死」だけだ

 

それなら、

死ぬまで食らいついてやろうじゃないか

  

人は

落ちた後が、一番強いよ

 

 

それなら後はまた

休んで、休んで

引きこもって、引きこもって

体の不調に耐えて、耐えて

 

その間に来る

壮絶な自己嫌悪も

果てしない軽蔑の目も

全部、全部飲み込んで

 

そして見つけた一瞬の可能性の細い糸を

掴んで、離さないで

 

たぐり寄せる

 

 

大丈夫

落ち方だって数をこなせば

痛みは少しずつ、減って来る

 

 

私がこれから先目指す場所には

プラスとマイナス、両方ともいるんだよ

 

マイナスだけでは「敗者」のままで

プラスだけでは「勝者」のままだ

 

どちらの気持ちも、忘れちゃいけない

 

だから私は一生この波の中で生きていく

 

どん底だって

あの途方も無い痛みだって何度だって、

耐えてみせよう

 

「お布団と社会の間から」

 

それが私の目指す場所だから

 

 

夜を越し朝を迎えたものだけが見る

景色がある

 

頬に無数の涙後

枯れ果てた涙をはらむ赤い瞳に

 

部屋を包み込むような藍の青

カラカラなのは涙、声、心

 

ただ遠く、遠くを見つめる

絶望の淵

 

そんな朝を

今日いったい、何人の子が迎えた

 

何人の子が、命を絶った

 

 

「救いたい」

 

そんな単純な気持ちじゃ、だめですか

 

そんな浅はかな考えじゃ、だめですか

 

そんなバカみたいな夢は、だめですか

 

それでも

私を必要としてくれた人がいる限り私は

 

私を信じ続けていたいんです

 

1分でも、1秒でも

1gでも、1度でも

1mmでも、1人でも

 

生きやすい世界を

 

私は作りたい

 

だから私は、この道を進みます

 

 

どうか、忘れないで

私をここまで生かしたのは

「心が軽くなりました」と

「泣いてしまいました」と

「救われました」と言ってくれた

あなたの言葉、あなたそのものだということ

 

人は生きているだけで

誰かの光になることができる

 

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