よこと病気と○○と

1人の人間として、ありのままをツラツラと。お布団と社会の間から

私と病気とカミングアウト

 

いつからかずっと、

誰かに背中を見られているようだった

 

その視線はどんな私も受け入れてくれるような

寛大さと

 

死ぬこと、諦めることだけは許さないという

一寸の辛辣さをはらんでいた

 

弱さを、カミングアウトするということは

その一瞬の労力だけでなく

永続的に続く疲労が伴うということ

 

「お布団と社会の間から」

 

私の目指した場所は

弱さも強さも心の奥底から吐き出すことが必要で

それとともに諦めることは許されない場所だつた

 

弱さをさらけ出すことは

周りを鼓舞する力だった

 

だけどみんな「心がポッキリ」は望んでいなかった

「私は負け組でした」そう認めることを

心から恐れていた

 

それは、自分を投影していた自己にも重なることだからだ

 

私にも、そんな人がいた

その勇ましい姿に私は自己を投影し

光を見出していた

 

結果としてその人は「心がポッキリ」

いなくなってしまった。

 

「がーん」

そんな効果音がまさにぴったりだった

 

そんな視線の重圧をいつからか私は感じていて

先日「もう無理だ」と何度も呟いてしまっていた

 

痛みも苦しさもしんどさも

もはやわからなかった

ただただ光なんてどこにもなくて

 

乗り換えようと思っても超えられない壁が

ひたすら目の前に立ちふさがってしまった

 

何をしても、現状は変わらなかった

 

こうして私から血と涙が出るということは
限界を、超えたということ

私たちは教えられてきた
「限界を超えると死んでしまう」と

だから限界は、超えてはいけない
血を流しているのを見るのはこっちだって辛い

限界は目指しても、超えてはいけない
限界を超えた瞬間に
打ち砕かれ、ぼろり崩れ落ちてしまうからだ

でも、本当に、そうなのだろうか
私が変えようとしているこの限界の先は

死なのだろうか


非現実的な話はしたくなどないけれど
お話の多くは掲げている
「限界を超えてゆけ」と

限界を超え
強く、高く、早く

「限界を越えれば、強くなれる」

一概には、言えないのではないか
決めつけてはいけないのではないか

誰かは言う
「限界を超えたその先は、死である」

そんな周りの幻想に惑わされ
戦うことを放棄しては
いつまでも弱虫のままではないだろうか

誰かは言う
「限界を越えれば、強くなれる」

もちろんそんな周りの圧迫感に飲まれ
流す血ももはや一滴もないのに戦い続ければ
本当の終わりが来てしまう


私は限界を超え死んでしまった人を見たし
それでも私は、限界を超え強くなれることを

今だって信じていたい

決して、
弱いものが限界を越え死ぬのではない

見極めるんだ

その限界の先にあるものを
ぶつかり血を流す前に、見極めるんだ

超えた先に、強さがあるのか
超えた先に、死があるのか
または
死に似たものがあるのか

それができたなら
たとえ自分が限界に出会い、打ちのめさされそうになって
まわりに「お前にはできないよ」って
同情の目で見られた時だって

「私にはできる」と
睨みつけることができるんじゃないかと思う

この前は超えられない限界であったけれど
これは超えられる限界だと、自分でわかっていれば

周りから見たら根拠なく見える自信だって
自分の中では確信なのだ

一度限界を超え
死にかけたなら、できるはずだ

超えられる限界と超えられない限界の見極めが

 

最下点への、3度目の落下

わかったことはひとつ

 

空白の日は、これで何日目だろうか

そんな事は、数えなくていいのだ

 

一体いつから私はこんな日々なのか

2.3日のことに感じる

それでも現実は1週間も、2週間も進んでたりする

 

それは自分の時間と周りの時間が

あっていない証拠

 

その時は無理に周りの時間に自分の時間を押し込めようとしなくていい

少しずつ取り戻すのが、一番の近道だ

 

少しずつ

寝る時間を整えていけばいい

15分ずつ、30分ずつ、ずらしていけばいい

 

少しずつ、食欲を回復していけばいい

何もたべなくても平気な日々から

少しずつお腹が空くように体を整える

 

少しずつ、体力を取り戻せばいい

好きなスポーツをほんの少したしなめばいい

ほんの数メートル、散歩に行けばいい

 

時間の流れが合わなくなった時

1番大切なのは「快適な習慣を守ること」

 

自分にとって最大限に快適な習慣をつくり

それを大切に守っていくこと

 

この空白の期間こそ

目には見えないけれど間違いなく

最下点から最上点への曲線の真ん中

 

直線じゃなくていい

斜度は急じゃなくていい

 

波打ちながらゆっくり揉まれながら

登っていくのが、1番自分らしい

 

 

いつか

いつかもしも私が「心がポッキリ」

そうなってしまった時

どうかその姿からさえも光を見出してもらえるように

 

精一杯爪痕たてて、私は生きていたい

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photo by awai yuri