よこと病気と○○と

1人の人間として、ありのままをツラツラと。お布団と社会の間から

私と病気と罪

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全部、

身の回りで起こる不幸全部を

病気のせいにしてしまうことは
容易い。



病気の名前も

将来の夢も

「好き」も

「助けて」も

今の私には
簡単に口に出せないことばかりで。



世の中に溢れる、偽善者達は

優しく、甘い、蜜のように笑う。

お砂糖で固められた甘ったるい言葉を
投げかけていくよ。


守るよ

ずっと一緒

必ず支える

幸せにする

受け止める


そして、投げかけては簡単に、



過ぎ去っていく。




お手上げだとでも言うように。

まるで私なんて鼻から存在しなかったかのように。
 



逃げ出すように。






できない約束は、
しちゃいけないでしょう。


簡単に腹なんてくくっちゃいけないでしょう。


できないものには
守れないものには
簡単に、手を、伸ばしちゃいけないんだよ。





そして、伸ばされる手を、
簡単に信じてはいけないとも、
知っていたはずなのに。




甘い蜜に誘われて
誘惑に負けた少女は
落ちていく、朽ちていく。



信じてはいけないと、
何度も何度も、心で繰り返して
言い聞かせていたはずなのに。



裏切られ、失ってから、初めて思いだす。




「どうして、信じてしまったの。」




それでも私は、
きっとまた何度も、繰り返すだろう。


だけどそこにまだ、心は、
残っているのかな。





もうなにも、信じたくないと
硬く目を閉ざす私と

何かにすがりつきたくて、
伸ばされる手にしがみつこうとする私



繰り返す。
繰り返す。


そのうち痛みも、鈍くなる。


だけど、憎しみは、増していくばかり。




「どうして」


どうして、嘘をついたの
どうして、守ってくれなかったの
どうして、信じてしまったの


どうして、


信じたいと思う気持ちを、

止められなかったの。




あなたの言葉を、信じていた。


ひとつ、ひとつを。


信じていた。



小さな小さな私の世界で

それは揺るぎのない信仰だった。


でもそれはあまりに脆く、儚かった。

形なんて、存在していなかった。




もうこれ以上、なにも、
失いたくないのに。




信じても仕方ないでしょう。


未来も、人も、言葉も、夢も


だってきっといつかは
裏切られるのでしょう。




なにがいけなかったなんて

考える必要もないよ。



愚かな自分を、呪おうよ。

浅はかな相手を、憎もうよ。




そうね、両成敗で、いんじゃない。






だけどね、どうかお願い

ひとつだけ、忘れないで。






ここにできた、


この大きく、深くえぐれた傷は


あなたがつけた、


あなたの、罪の証だということを。




傷はきっと癒えても、残りつづける。


そのせいで私はきっと、いつまでも
囚われ続ける。



だから、あなたも、絶対に忘れないで。




許されない、ということ。




ずっと背負って、生きていきなさい。



時効なんてないよ。



あなたが残した、罪は
あなたが一生、背負うもの。




忘れるなんて許さない。
見ないふりなんて許さない。
綺麗事に変えるなんて許さない。
美化した思い出にするなんて許さない。



許されないよ。



一生背負いつづけて、生き続けるの。



忘れないで。



そして噛み締めて。

あなたがおかした罪の、重さを。







それがあなたへの、最後の、お願い。


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