よこと病気と○○と

1人の人間として、ありのままをツラツラと。お布団と社会の間から

私と病気と恋すること

 

恋をするたび、いつも悲しかった

 

気づいた瞬間が、恋の終わりだった

 

頭にあるのは

あの人を好きという気持ちでも

どうやって振り向いてもらおうと言う気持ちでもなくて

 

「私じゃ、だめだ」という思いだった

 

普通でない。

なにをしても普通の彼女と同じようなことは

なにもしてあげられない。

 

それがこの上なく私の中で大きな悲しみになって、好きになっては「私じゃだめだね」を繰り返した。何度も何度も繰り返した。

 

それでもどうしよもなく

ゆるり、恋におちてゆく。

 

病気のことはなにも話していない

いっそこのまま隠しておしてしまいたい。

それでも少しだけ、

あの頃と違うことを思うようになれた。

 

「私じゃ、だめですか。」

 

自分に幸せをあげられる自信なんてまだ全然ないけれど、それでも無邪気に笑うあなたの横で私も笑いたいと思ってしまった。

 

何度も何度も

身のほどを知れと自分に言い聞かせては

押し付けてきた気持ちがありました。

押し付けた気持ちは、相手に届く頃には

「その程度の気持ち」と計られてしまった。

 

その程度

 

この上なく悲しかったけれど

なにも言い返せないのは、私が病に負けてしまう弱さをもっていたから。

 

病を患えば、恋をすることさえ難しくなってしまう。別れはどうあがいても病のせいにしかならなくて、残酷にきりつけられるほどの痛みがじんわり残った。

 

私が普通だったら

何度そう思っただろう。

 

いつしか恋をすることもしなくなった

誰かに愛されたいという欲さえ失っていた

 

それでももう一度

人を愛してしまった。

 

それがどうしよもなく、嬉しくて、たまらなくて。

 

また私にも

人を愛せる心の余白が生まれたことが、

愛されたいという欲が生まれたことが、

それに向かって手を伸ばせるようになったことが、

そのすべてがどうしよもなく嬉しくて。

 

 

先日電車に乗れるようになって1年がたちました。

 

まだ人と電車に乗るのは苦手で

それでも堪えて、少しずつ挑んで

停滞や後退を繰り返して、1年。

あなたと隣で電車に揺られる日が来ました。

 

新しい世界も

新しい気持ちも

大切に、大切にしたい。

 

この文章を書き終えて

半年前の記事を読んだら泣いてしまったよ。

http://yoco-0531.hatenablog.jp/entry/2016/11/15/071713

 

不甲斐なかったね

苦しかったね

惨めだったね

ごみくずだったね

私じゃだめだって心から思ってたね

 

でも、もう大丈夫

ちゃんと大丈夫になれたよ。

 

頑張ったね。

 

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photo by ryoma